次亜塩素酸水の新型コロナウイルスへの有効性と空間噴霧の安全性についての記者会見について

6 月11 日11 時よりTKP ガーデンシティPREMIAM 丸の内パシフィックセンチュリープレイス13 階 ホール13A において次亜塩素酸水溶液普及促進会議が主催した記者会見がありました。

会進行は、(株)あかりみらい 代表取締役 越智文雄氏(エネルギーコンサルタント・防災・危機管理アドバイザー)、公正な立場から三重大学 教授 福崎智司氏、東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所 特任教授 奈良林 直 氏、オンラインで、北海道大学名誉教授 玉城英彦 氏およびメディア関係者、業界関係者約150 人位参加のもと行われました。

 

三重大学 福崎教授、話のポイント

次亜塩素酸の良い結果を出すためには、正しい使い方をすることにより効果がでます。次亜塩素酸とは塩素消毒で活性因子として作用する物質です。次亜塩素酸水の代表的なものは水道水です。適切な濃度を管理すれば微生物に対しては殺菌作用をします。人に対して害はありません。今まで水、食材、物を対象に使われたものを室内空間に適用するのが空間噴霧になります。目的は微生物を制御することです。制御したい微生物は、室内空間の何かの表面に付着している菌のほうが空中に浮遊している数よりも圧倒的に多く、例えば私たちが使う机の上、椅子、最も多いのが床です。空中浮遊菌というのは、換気あるいは衛生的な空気の入れ替えにより簡単に除去できますが、問題は空気の入れ替えだけでは除去できない表面に付着した微生物を取り除くことが本来の空間噴霧の目的です。このことを前提として、次亜塩素酸水を噴霧することにより微細粒子は重力により下方に落下していきます。揮発を繰り返し粒径が小さくなり、やがて眼には見えなくなります。最後に残るのは噴霧の微細粒子中の次亜塩素酸と揮発した気体状次亜塩素酸、その二つが室内空間の微生物に対応することになります。この二つを正しく利用するには、濃度の制御、その測定が欠かせません。その一つの基準になるのが、塩素ガスの安全基準で、現在労働安全の基準、また、日本産業衛生学会による許容濃度があります。これは、1 日8 時間、週間40 時間程度暴露されても健康上の悪い影響が見られないと判断される濃度0.5ppm(mg/L)と定められています。ppb という単位ですと500ppb となります。しかし、次亜塩素酸の安全基準は無いので、塩素は水に反応して次亜塩素酸に変化、生体に作用することで次亜塩素酸の生体への影響は、塩素濃度を測ることが理にかなっている。そこで実際に超音波噴霧器で室内空間における次亜塩素酸の濃度の測定事例を紹介。次亜塩素酸の濃度は、床面に高く、天井に向かうほど低くなった。最も濃度が高い床面で20ppb、噴霧口の位置を200 ㎝高めると床面から80cm の領域で20ppb、そこから高さに依存して濃度が減少し、270cm で10ppb となったことを紹介された。悪影響が見られないと判断とされる濃度500ppb からみてもかなり少ない数値であることから、次亜塩素酸水溶液が安全であることを紹介された。

試験資料はホームページには掲載できませんので必要であればご請求ください。

  

北海道大学名誉教授 玉城教授、話のポイント

玉城教授はオンラインで沖縄から参加。次亜塩素酸水(有効塩素濃度40ppm 、ph5.5、電気分解方式による)の新型コロナウイルスに対する不活化に関する実証実験の話を伺った。この実証実験は、NITE=独立行政法人製品評価基盤機構と同じ条件下で不活化したものでNITE 発表の2 週間前に発表されています。また、帯広畜産大学でも同じ結果が出ていることで実験の信ぴょう性があり、次亜塩素酸による新型コロナウイルスの効果は非常に高いと話されました。また、現在、沖縄は感染者が0 で湿度とか温度にも関係があるかもという感想をもたれています。

 

東京工業大学 奈良林教授、話のポイント

奈良林教授は、原発のフィルタベントの研究をされていて、原発の安全対策設備のフィルタベントの中のプール水をアルカリ水から次亜塩素酸水に変更すると、ウイルスを含む汚染空気中のコロナウイルスを100%不活化して清浄空気を供給することができる事例を紹介。また、海外での次亜塩素酸水の採用事例として、米国環境保護庁(EPA)のコロナウイルスの殺菌対策として3 月31 日付けで次亜塩素酸を含む8 種の適合消毒を暫定版として選定。米国疾病予防管理センター(CDC)のコロナウイルス対策として次亜塩素酸の低濃度でも強い酸化力が有効で、次亜塩素酸水溶液は生物組織に無毒と明記されている。米国海運局(ABS)のコロナウイルス対策(2020 年5 月)、次亜塩素酸(電解水)は細菌、真菌、ウイルスに対して非常に効果的。 使用される濃度は、消毒で例えば 50ppm であれば、皮膚を刺激せず、粘膜に対して非常に穏やか。食品や接触面の消毒によく使用されている。中国国家衛生健康委員会の消毒指針として、次亜塩素酸水は、物体表面、医療機器、空気、手や皮膚、粘膜の消毒剤として有効な他、 感染地の道路や歩道、側溝の消毒剤としても使われている(タイヤや靴底からの感染対策)を紹介された。

 

 

・弱酸性次亜水の安全性についてPDFをダウンロードできます。

http://coofile.net/d/d.php?s=uZi4hHCgOVMF