《今月の“歯っ”とするお話》VOL.79

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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》

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                     2018/04/10発行 Vol.79

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○日本歯科大学による訪問歯科診療

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日本歯科大学新潟生命歯学部がこの春、新潟県三条市に開院する訪問歯科診

療医院が話題を集めています。

名称は「日本歯科大学在宅ケア新潟クリニック」。

訪問診療エリアは医療法の規定に基づき、医院から半径16キロ以内の三条市、

燕市、加茂市、見附市、長岡市、新潟市西蒲区で、通院が困難な高齢者や障

がい者が対象となります。

診療の現場には歯科医や歯科衛生士のほか学生も同行し、教育の場としても

活用する方針とのこと。

同大学の藤井一維生命歯学部長は、こうした取り組みに対し、「新潟に限ら

ず、今後加速する超高齢化社会に対応できる歯科医師が求められています。

寝たきりになったり、通院ができない状態になったりした場合、訪問歯科診

療が必要ですが、実施している医院は全体の1割強。人的資源の不足が大きな

要因です。私たちは10年以上前から、訪問歯科診療の臨床実習を必修化して

おり、入学当初から『訪問歯科診療を勉強したい』という学生も増加してい

ます。訪問歯科診療や全身管理を学んだ若い歯科医師は、これからの社会に

必要な存在です。本学の卒業生がそのまま新潟に残り、高齢者治療にも当たっ

てくれることを願っています。訪問歯科診療で新潟を活性化していきたいで

すね」とコメント。

さらに在宅医療の未来像について、「2016年4月から在宅医療を専門に行う医

療機関の開設が可能になりました。拠点になる場所さえあれば、従来のように

多額の資金がなくても開業できます。これらの制度も利用して訪問歯科医師を

増やすことが社会にとって必須と考えています」と語っています。

同大学ではほかにも東京都花小金井市内に摂食不良や嚥下問題、会話機能など

にも対応する「口腔リハビリテーション多摩クリニック」をスタートさせてお

り、今後のさらなる取り組みに注目していきたいと思います。

 

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◆ 今月のヒント

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先月末、72歳と45歳の母娘が揃って同じ短大を卒業したというニュースが報道

されました。

宮崎市清武町にある宮崎学園短期大学を晴れて卒業されたのは、宮崎市在住の

永井百合子さんと長女のるりさん。

百合子さんの夫が宮崎市内で幼稚園を経営することになったため、関東から宮

崎市に移り住んだのは15年ほど前のこと。24歳で結婚するまで小学校の教壇に

立った経験もある百合子さんは、幼稚園での毎日を楽しそうに語る夫を見て、

「昔を思い出して、自分も再スタートしてみたくなった」と決断。幼稚園で働

ける資格を取ることを目指しました。

るりさんは2年前、東京から両親が暮らす宮崎市に移住。働くために資格を取

ろうと考え、2016年、母と同じ保育科を受験し、ともに入学しました。

同大学によると、親子同時卒業はもちろん初めてとのこと。

昨年3月に厚生労働省が発表した第22回生命表によると、日本人の平均寿命はと

もに過去最高の男性80.75歳、女性は86.99歳という時代。いくつになってもチ

ャレンジすることの大切さを教えてくれる心あたたまるニュースでした。

 

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○ひと口ギャグ

父「この春から俺も大学生活をスタートだな」

娘「パパの場合は、大学へ入学じゃなくて、大学病院へ入院でしょ」

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発行・編集 株式会社フューチャーワークス 市川 浩

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