《今月の“歯っ”とするお話》VOL.71

 

《今月の“歯っ”とするお話》VOL.71

2017/08/8発行 Vol.71

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○高齢者と歯の健康に関する研究調査

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今年に入り、高齢者と歯の健康に関する研究結果が発表されていますが、最

近も歯の多い人は寿命だけでなく健康寿命が長く、要介護の期間も短いとの

研究結果が発表されました。

これは東北大学大学院歯学研究科の松山祐輔氏によるもので、65歳以上の7万

7,397人を3年以上追跡調査した結果、歯が20本以上ある85歳以上を見ると、0

本の人と比べて健康寿命が男性でプラス92日、女性でプラス70日、寿命が男

性でプラス57日、女性でプラス15日、要介護の期間は男性マイナス35日、女性

でマイナス55日の差があったとのことです。

また松山氏は東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県岩沼市に住む65歳以上

高齢者3,039人の震災前後の追跡調査データを分析ところ、震災被害が大きい

群で歯の喪失が多いという結果も発表しています。

このように高齢者と歯の健康に関するさまざまな研究結果をもとに、さらに歯

の健康維持の重要性の意識が高まることが期待されます。

 

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◆ 今月のヒント

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連日暑い日が続き、患者さんのなかには夏バテ気味という方も多いかと思いま

すが、汗をかくことで体内の水分が不足しやすく、唾液の分泌量が減りがちに

なる夏はご存知のとおり歯の健康にも注意が必要な季節です。

普段は唾液の自浄作用によってある程度繁殖が抑えられている口内の菌が夏バ

テによる免疫力の低下と唾液量の減少によって繁殖しやすくなることが考えら

れますし、加えて食欲が減退し、つるっとしたのどごしの良い食べ物を好みが

ちになる夏は、噛む回数が減ることによって唾液の分泌に影響を及ぼします。

口内の菌の活動が活発になることによって口臭がきつくなる、歯周病や虫歯の

進行リスクが高まる、といったことを周知してあげるのも、暑い夏を健康的に

乗り切るためのヒントとなるのではないでしょうか。

 

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○ひと口ギャグ

妻「こんばん食べたいものある?」

夫「冷やし中華」

その夜の晩ごはん

夫「ひゃー! シチューか!!」

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